2007/02/19
┣仲間由紀恵E01
作者:不明
♪恋のダウンロード2人パレード♪
仕事明けの休日。まどろみの中で聞こえてくる携帯の着信。眠い…こんな時は電話は無視。
♪夢をダウンロード僕としようよ♪………♪♪…♪
長い!ふと手を伸ばし、画面を見ると「仲間由紀恵」の文字。その瞬間私は電話を受けていた。
「もしもし」
「ひとみちゃん!今どこ?」
「家…寝てたよ」
「じゃあちょうどよかった。わたしも今日休みになったの。あと1時間で行くからね。ガチャ」
「ちょっと由紀恵ちゃん?もしもしー?もしも〜し?」
由紀恵ちゃんてば勝手なんだから!こうなったら彼女が来るまで1時間熟睡してやる!彼女が来たら最後、朝まで眠れないから!!
うそ。もう1時間経った?時計をみる。…まだ10分しか経ってないよ…もう来たの?由紀恵ちゃん。
「もしもし」
「あ〜ひとみちゃん!ケーキ買っていこうと思って。イチゴとチョコどっちがいい?」
おィ!お願いだから寝かせて〜!!
「じゃあイチゴ」
素直に答える私も私だ…。
「オッケー待っててね!ガチャ」
もぉぉ〜由紀恵ちゃんてば………かわいいんだから!!
由紀恵ちゃんのことを考えてたら結局眠れなかった私。もう1時間経っちゃった。
「もしもし」
「あ、ひとみ?もしかして寝てた?」
「え?!り、涼子?」
私ってば名前を見ずに電話を取っていた。まさかこんな時に涼子からかかってくるなんて…。
「ひとみ今日休みだったよね?私も急にロケ中止になっちゃって…よかったら会いたいな…なんて」
涼子から会いたいなんて言われたら…あぁもぉ!でももうすぐ由紀恵ちゃんが…。
「涼子私も会いたいよ。でも今日はものすごく疲れてて…」
「わかった。急だもの、仕方ないよ。今度会えるのを待ってるね」
あぁこの子はなんて健気なんだろう…。ごめんね涼子。次の休みはあなたの為に空けるからね…。
「もしもし」
「ひとみちゃん、今電話中だったでしょ?もぉ〜」
「ごめ〜ん」
…ってなんで謝るんだ私…。
「会いたかったよひとみちゃん」
部屋に入るとすぐ抱きしめられた。なんだかんだ言っても、この笑顔を見るとすべて許せてしまう。
「ケーキ買ってきたよ。食べよ」
由紀恵ちゃんはチョコレートケーキを2つ取り出した。
「あれ?さっき私イチゴがいいって言わなかったっけ?」
「うん、でもこのお店は生チョコケーキが名物なんだよ」
じゃあ聞くなっての!
「やっぱりケーキ食べるのやめよ。先にひとみちゃんが食べたくなっちゃった!」
「あっちょっと由紀恵ちゃん……あァン……ん…」
由紀恵ちゃん、そんなに私が美味しいの?
由紀恵ちゃんてば………エッチ!