有名人百合系SSまとめ
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CICO×YUKIA04
作者:不明
「……CICOちゃん…焦らしてん、の…?」

太腿や腰をただ撫でるだけで肝心な場所には手を伸ばしてこないことに、気付いてない ワケじゃない。小刻みになる浅い呼吸の合間に、YUKIは思わず呟いてしまっていた。

「………CICOちゃん、さっき止めないって言ったのって嘘なの…?」

YUKIがそう言った数秒後、CICOは少し強めに歯を起てた。

「…アゥ!」

痛くはなかったけれど、気を抜いていたせいか、その硬質な感触にひどく敏感に反応してしまった。
喉を反らしてCICOの髪の中に手を差し込んだと同時に、腰を撫でていたCICOの手がYUKIのジーンズの ジッパーを引き下ろす。YUKIの意識がそちらへ向くより早く、CICOの両手はYUKIのジーンズの裾を掴み、 この次に起こる事態を予測したYUKIが上体を起こそうとするのを制するように、勢いよく足から引き抜いた。
けれど、YUKIはすぐに恥ずかしくなってすぐに足を閉じてしまう。けれどもCICOはその足を広げYUKIの カラダを覆っていた最後の一枚の中へと滑り込んだ。くちゅ、と、いやらしい水音がした。

「んっ………ひ、ぁ…っ」

熱い吐息と一緒に請われた声に応える様に、CICOはゆっくり、指を上下させる。
慣れない行為からくる緊張のせいでぎこちないその動きは、逆にYUKIのカラダを敏感にさせた。

「…っ、…んっ、あ…っ、んっ」

突然動きが止まり、最後の一枚を脱がせようとしているCICOを見て、少しぐったりしていたYUKIも、 次にCICOが自分に何をしようとしているのかがすぐに分かり、慌てて起き上がる。

「う、わ…っ、ダメ…っ」
「え?」

ぎゅう、とチカラを込めながら膝を閉じられたCICOが頭を上げる。

「そっ、それはダメ! てゆーか、嫌…っ」
「え?YUKI、口でされるの嫌なん? そんなん初めて聞いたけど…」
「ち、違う!そーゆー事じゃなくて…」
「YUKI、あたしはYUKIのすべてに触れたいねん」
「で、でもっ…」

YUKIが今まで同性にはそんな場所を口で触れられた事がないのと同様に、恐らく、 というより絶対、CICOもそんな経験なんてない。YUKIの抱える怯えや羞恥や困惑は、 きっとCICOも感じていて、そしてそれらの表面部分が強すぎてすぐには気付けないけれど、 CICOのそこにはきっと、緊張も孕んでいる。けれど、CICOは自分のすべてを受け入れると、 表現は違えど、確かにそう言ってくれた。その事がYUKIにとってはただ単純に嬉しくて たまらなかった。
そして、こうなって欲しい、CICOちゃんに触れて欲しい。とずっと密かに 望んでいた自分。YUKIはCICOに身も心も全てを捧げようと決めた。そして、YUKIが次の言葉を 発しようとした時、その最後の一枚はとてもすばやく脱がされて、気がつけばCICOの頭は すでにYUKIの秘部まで移動していた。

「んんっ…あんっ…」

ザラリとして生温かいCICOの舌が、YUKIの大事な蕾ををゆっくり、やさしく愛撫する。
周りをゆっくり舐めあげては、蕾にやさしく触れてくる。その不規則さがまた気持ちよくて、 静かな部屋に響き渡る淫らな音にも頭の奥と体が痺れて、反応しているのが自分でもよく分かる。
抑えようとしても出てしまう淫らな声。

「はぁ…っんっ…」

そして、YUKIの意識が飛び始めているのを上目で確認したCICOはそっと、 指を少しずらしてその泉にあてがう。

「…チカラ、抜いててな」

くっ、と空気が緊張を孕む。ごくりと唾を飲み込みながら、CICOは静かに、 蜜の溢れるその泉の奥へと指を挿し入れた。

「ん…、ふぁ…、あぁ…」

CICOの指を受け入れたYUKIの口から漏れた声は、とても艶やかな響きでCICOの耳に届いた。
自身の爪がYUKIを傷つけない様にと思うけれど、昂ぶりだした感情のブレーキがその効力から 逃げ出そうとしているのが判る。顔を移動させ、耳の奥へ息を吹きかけながら、勿論指の動きも 止めないままで、舌で耳の輪郭を辿って甘噛みしてみる。
声を出しながらもびくびくと小刻みに カラダを震わせるYUKIをもう片方の腕で抱きしめながら、自分の心許ない愛撫でも確かに感じて くれていることがCICOの感情をますます煽って昂ぶらせていく。

「YUKI…」
「ん…っあ!」

ぐっ、と、CICOの指先にチカラがこもる。幾らか強く押し入ってこられても、痛みは感じなかった。
それよりも、自分とCICOは今繋がっているのだということがYUKIの感情とカラダにより一層火を付ける。

「ア…ッ、…っ …アッ! …も、もっと…っ」

嬉しい言葉が聞こえて、CICOは自身の感情の赴くまま、更に奥へと押し入った。

「…ア…ッ! …っ、もっとぉ…!」

請われるまま、今度は指を増やしてゆっくりと押し入る。挿入ってくる感覚で幾らか呼吸が 苦しくなるけれど、それすら快感が打ち勝ってYUKIは更に嬌声を上げる。室内に充満する 互いに熱を持った息遣いと淫らな水音に誘導されるように、YUKIの意識がだんだんと 白く濁り始める。

「なぁ、YUKI…イイ?」

我ながら、意地悪な問いかけをしているものだとCICOは思った。
こんな時にそんな質問を するようなヤツは野暮だとずっと思っていたのに、今ならその気持ちも判ってしまう。

「もっと…、もっと奥ぅ…、ひぁ!」

かり、と、硬い何かがYUKIの内側を唐突に刺激した。その箇所を少し強めに刺激すると YUKIは腰だけでなく全身を震わせながらCICOにしがみ着いてきた。

「アッ!」
「ここがええんやろ?」
「…んっ、…や…ぁっ」
「ウソつき、ええんやろっ?」
「…っ、アッ、…アッ!」

乱暴すぎると傷をつけてしまいそうだと思いつつも、湧き上がる熱情に逆らう気持ちも膨らんでいく。
CICOの問いに答えるように、CICOの肩先に額を押し付けながら小刻みに首を上下に振る。

「…YUKI、…YUKI…」

何度も何度も囁いてみた。YUKIの意識が飛び始めているのが近い事を承知で。

「…ん…アッ、…ふっ…、…ん…っあ」

(CICOちゃん…ホントにあたしの全てをCICOちゃんは分かってるんだね…今日初めて CICOちゃんに委ねたカラダ…それなのにCICOちゃんは的確にあたしの感じる場所を 刺激してきて…あたし、身も心も本当に離れられなくなっちゃうよ…)

求められる言葉のままにYUKIの内側へと強く突き上げると、YUKIは堪えきれなくなった ように喉を反らした。

「アアーッ!」

CICOの肩を掴み、指を受け入れながら腰を揺らす。

「ん…、ぅん…っ、は…っ、ア、アッ!」
「YUKI…YUKI…」

反らした喉にゆるく噛み付きながらその名を呼ぶ。

「…イ…ッ、…アッ、ぁん! …イク、…イク…ぅ!」

CICOが指に更にチカラをこめたと同時にYUKIのカラダがびくん!と強張った。
幾らか浮いていた腰が、一瞬ののち、ゆっくりとソファへと落ち着く。

「…はっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

激しい息遣いがCICOの耳にも届けられる。頂点に達して一気にカラダからチカラの 抜けたYUKIが、掴んでいたCICOの肩からも手を離して、ぐったりとソファに沈んでいく。

「…へ、へーき?」

言いながら指を抜かれ、その感覚にまた快感を刺激されながらYUKIはカラダを震わせた。

「…う…ん…」

はーっ、と深めに息を吐き、目を閉じながら乱れた呼吸を整える。なんだか思っていた よりも脱力感が激しく、ソファにカラダを沈めたままでいると、不意に腹のあたりを 撫でられ、思わず目を開けた。

「…ちょ…、CICOちゃん…?」

撫でたのはCICOの手ではなく、舌だった。

「舐めてる」
「…っ」

ちらりと目だけが向けられる。その瞳の奥に見えたのは、敢えて確かめる必要もない、顕著な欲求。

「……ヤリ足りないの?」
「変なとこ直球やなあ。YUKIにもっと気持ちよくなって欲しいだけやん」

すでにぐったりしていたYUKIは、もうそれ以上何も言わなかった。そして両手をCICOに向けて伸ばした。
差し出された両腕を掴まえてソファから引き起こし、そのままYUKIの背中へと腕をまわし、勢いづけて 一緒に立ち上がる。
腰を落としたCICOがYUKIの下半身に抱きつくようにして抱き上げた。

「…わっ…」

抱き上げられる事を予測出来ないでいたYUKIはビックリして目を一瞬大きくさせる。
その表情を見たCICOが喉の奥でクツクツと笑う。

「YUKIちゃん、もう手加減せえへんよ?」

抱き上げられたのに不本意なカンジは微塵も受けなくて、むしろ次への期待に胸が躍っているのを YUKIは感じていた。
ベッドに下ろされ、重力に逆らわずに横たわったYUKIにCICOが覆い被さり、 肩に額を付ける。

「YUKIとこうなれた事、ほんま嬉しい…こんなに可愛くて美人でええ子、うちが独り占め してしまってええんやろか…もう顔も体も性格も全てが愛しくてたまらんよ…」

CICOの言葉を聞いたYUKIは嬉しさと恥ずかしさでいっぱいで、それでも自らのCICOに対する思いを言葉にする。

「CICOちゃん…あたしにとってはCICOちゃんが今までに出会ったどんな相手よりも最高の人だよ?
いつも明るくて、元気でパワーいっぱいって感じで。それでさ、CICOちゃんの周りにはいっつも 人がいて、その人達もCICOちゃん自身にも笑顔が溢れてて。あたし、CICOちゃんの笑顔が大好きで、 なんてゆうか、まるでホントに向日葵みたいな存在でさ…CICOちゃんが居たから今のあたしが 居れるって、ホントそう思うから…」

次々に出てくる言葉とは裏腹にYUKIの顔は先程とはまた違う赤らみを帯びてきている。

「YUKIってほんま、さりげに嬉しいこと言うてくれるよなぁ」

CICOが軽くニヤッと笑うと、YUKIの方からCICOの唇を塞いだ。そのキスには勿論照れ隠しが 含まれていたけれど、CICOは気付かないフリで、嬉しさを噛み締めながら快く受け止めた。

「…ほな、第2ラウンド開始」
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