有名人百合系SSまとめ
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┗仲間由紀恵A02
作者:国仲島
今日は2月14日。バレンタインというやつだ。
しばらく映画やドラマで仕事続きだった私は1週間ほど休みをもらっていたので、世間の女の子のように「バレンタイン・チョコレート」を着々と準備していた。
きっと世間は「仲間由紀恵はお菓子作り出来なさそう」と思うんだろうけど(笑)
確かに悪戦苦闘したものの、最終的には納得がいくものができた。

昼過ぎになり、前日に用意した手作りチョコレートを綺麗にラッピングし、私は出かける準備をした。



約束の時間よりもだいぶはやく着いてしまった私は、待ち合わせ場所近くの喫茶店に入った。
ここ一帯は静かで隠れ家的なところで、気に入っている。
彼女との待ち合わせは最近ここが多いかもしれない(笑)

落ち着いた店内で、いつものように窓辺の席でコーヒーをすすっていると、窓を「コンコン」とたたく人が現れた。
びっくりしている私を見て、クスクスと笑いながらひとみちゃんが店内にやってきた。

「やっぱりもう着いてる(笑)仲間ちゃんのことだから、もう着いてると思ってさー」

こうやって行動を読まれるのも悪くないなぁ。

「もう(笑)じゃあレストラン行っちゃおうか!」

立ち上がろうとすると、腕をくいっと引っ張られて、イスによろけるようにまた腰掛けた。

少し驚いた私に、顔を近付けて「今日は家においでよ」と小さく囁いた。
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