有名人百合系SSまとめ
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┣仲間由紀恵B41
作者:不明
[春待人]

「ひとみちゃん、2週間以上オフ取れるのいつ?」
「えーっとね、6月はLiveで8月はミュージカルだから…9月かな」
「決定?」
「うん、レコーディングもしばらくないし…どして?」
「また海外旅行しない?」
「いいね!」
「次はイタリア」
「もう決まってるの?」
「ミラノからローマに行くの!イタリアを縦断する感じで」
「…あ、そーなんだ」
「食事もねホテルもいいとこみつけたから」
「…あ、泊まるとこも食べるとこも」
「ベネチアが1番楽しみ〜」
「…私の意見は…」
「ロケで行った時にね、次は絶対2人で来ようって思ってたんだ!」
「…『来たい』じゃなく『来よう』…」
「予約しよっと!」
「…詳しい日にちもわからずに…お風呂入れて来るね」

「いやーひとみちゃんも楽しみみたいで良かった良かった」

ピピピピ…ピピピピ

「電話だよー!!」

ピピピピ…ピピピピ

「ひとみちゃ〜〜ん? 電話ですよ〜」

『着信 涼子』

「あっ…国…」
「ん〜? 携帯鳴ってる?」

「もしもーし、あ、涼子 今? うん大丈夫」
『ふ〜ん大丈夫なんだ。私といるのに』

「明日? ラジオで12時からスペイン坂。その後なら空いてるよ〜」
『私、聞いてないし』

「あ、ヒルズ行きたい! ちょうど買いたいものがあるの」
『彼女の前で堂々とデートの約束ですか?』


あ り え な い


「あーごめんごめん、涼子から電話でさ。お風呂ちょうどいいよ」
「…」
「入れば?」
「…」
「どーしたの? 具合悪いの?」
「…全然」
「…なに? 機嫌悪い…とか?…まさか今の電話!?」
「…別に」
「涼子の電話でしょ〜? フフ、ヤキモチですか由紀恵さん」
「…彼女の前であれはないと思う」
「涼子は親友だって言ってるのに」
「親友でもイヤ」
「…自分だっているでしょ?親友」
「い、いるわよ! 親友くらい…阿部さん…とか」
「…あ…阿部さん…ね」
「もういい」
「ちょっとぉケンカはやめようよ〜お風呂一緒に入る?」
「…いい…1人で入る」


『やっぱりイヤ。親友でもイヤ。時間が出来たらまず私の予定を聞いてほしい!!!!』

「乱入〜〜〜!!!!」

ザッバ〜ン

「きゃっ!!」
「島谷ひとみさんの登場で〜す!!! ホラホラ紅白の司会みたいに言ってみて〜」
「もぉ! 髪がビショビショになったでしょっ、今日は洗わないつもりだったのに」
「タオル取っちゃえ」
「あ〜髪が〜」
「由紀恵ちゃん、髪キレイだよね」
「亜麻色のお姉さんには負けますよ」
「機嫌直しなよ〜」
「…」
「こっちおいで」
「…」
「向かい合っててもしょうがないよ。ほらほら、お・い・で」

『ご、ごまかされないから!』

「はい、抱っこ。『この貧乳が、オレの方がでかいぞ』」
「『う、うるさい上田!!』」
「貧乳カポーだよね私たちww」
「ごまかしてる」
「旅行のプラン…全然私の意見を聞いてくれないからちょっと意地悪しました」
「ちょっと?」
「う〜ん、だいぶ意地悪でした! ごめんなさい」
「どうしてくれよう」
「…お手柔らかに(苦笑)」

「じゃあ、私のためだけに『春待人』歌って」
「ここで!?」
「うん。私を抱きしめたままで、耳元で」
「フフ…いいよ」


春待チワビテ 君想ウ 誰ヨリ アイシテル ずっと…

「愛」求め彩る世界 二人なら 切なさも絆
遠くに離れても声で 抱きしめて 強さをくれた

冷たく澄み渡る空 ほのかなヒカリが射せば
わたしの胸に積もった いとしい気持ち 白く輝く


「この曲好きなの?」
「最初で最後のMステ共演の想い出の曲だもん」
「そっかぁ…そうだったね」
「あの時のひとみちゃん…きれいだった…ピンクの着物似合ってて」
「ありがと」
「…続けて」

春待チワビテ 君想イ はらはら舞い散る花を教える
夢ミルホドニ溶ケル雪 会いたい君だけに光る

ねぇ 君が孤独の中で 震えてる夜があるのなら
もう二度と隠さないでね わたしならそばにいるから

刹那を嘆く春風 こころを揺さぶるときも
信じて待ちつづけるの 紅色に染まる約束


「由紀恵ちゃん、キスしていい?」
「うん…。もう私の前でほかの子と約束しないで」
「もうしない…ごめんね」
「私だけをず〜っと、ず〜っと好きでいて」
「うん、ず〜っと好き」
「ふふふ」
「あ、機嫌直った?」
「直った〜かな」
「んじゃ…ベッドに移動しよっか?」
「歌の続きは?」
「いろんなことの続きはベッドでね★いこ!」
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