二次元キャラ系SSまとめ
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┣山田×夏樹A02
作者:山田一座
◆キャスト
山田みどり…青田典子
鈴木夏樹…松本莉雄
仕事を終え帰宅した2人。
夏樹のチンドン屋ぶりも板についてきた。
汗びっしょりの夏樹は早々と着物を脱ぎ始める。

「今日暑かったですねぇもう夏って感じー。あっでもその前に梅雨かぁ…私、雨キライなんですよね、ヘアースタイルが決まらなくて…ん? どーかしたんですか山田さん?」

なにか言いたそうに、白塗りのまま夏樹を見つめる山田(恐)

「ン?…なんか変なこと言いました? 私」
「ううん」

今日こそ「一緒にお風呂に入ろう」と言いたいが言えない!!
サウナなら誘えるのに。

「お風呂一緒に入りましょうね」
「えっ!?」
「温泉でまゆみさんたちとみんなで入ったことはあるけど、2人っきりではないでしょ?」
「え、ええ…」
「今日、初めて入ろうね(*^^*)」

鼻歌を歌いながら着物をたたむ夏樹の後ろ姿を呆然と見つめる。
(私、そんなに物欲しそうだったかな…)

「じ、じゃお湯入れるわ」
「お願いしまーす」

夏樹は少し熱めのお湯が好きだったはず。
浴槽を軽く磨きお湯を入れる。
蛇口をひねる手が心なしか震えている。

「私は生娘か!」

緊張をほぐすためにふざけてみるが、震えは止まらない。
夏樹のことを大事に思うあまり、今日まで抱くことが出来ないでいる。
(こんなこと、初めてだわ…)
山田はため息をつき脱衣所に立ち尽くしてしまった。


「山田さーん」
「は、はーい?」
「カツラと着物のままお湯入れてるんですかー? ダメですよー」

化粧を落とし、いつものピンクの部屋着に着替えて夏樹がやってきた。
「はい、カツラ取って。先に入ってますから早く来てくださいね」
「…うん」

(まだドキドキする。さりげなく誘えたかな…変じゃなかったかな)
あのキスの日からもうだいぶ経った。
初めての女性との恋愛…このあとの進展が夏樹にはわからない。
自分の気持ちはしっかりと山田にある。
でも…いつまで経ってもキスから先に進まない関係…。
女同士ってこんなものなのかなぁ。

身体を鏡に映してみる。
思い切って誘ってみたものの、自分にそんな気持ちになってくれなかったら…
(私は山田さんが欲しくてたまらないのに…)
夏樹は不安な気持ちのまま、いつもより念入りに身体を洗いはじめた。
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